洗浄力の強すぎるシャンプー


まず初めに言っておかなければいけないことがあります。
それは、「髪と肌の成分は同じ」ということです。

相談に来られた方の話では、健康だったのに、髪と頭皮が間違った手入れによって、痛められその果てに脱毛症を発症してしまうことがほとんどです。

まず、不安に思った方がし始めることが「脱毛症・薄毛・ハゲの最大の原因」とされている頭皮の皮脂を取り除く行為として洗浄力の強いシャンプーを使用します。
これは、 皮脂の取りすぎは脱毛症・薄毛・ハゲの原因でも説明している通り、皮脂の取り過ぎは脱毛症・薄毛・ハゲの原因となります。

洗浄力の強いシャンプーを使用すると、結果なぜか以前より皮脂の分泌が多くなります。
そこでさらに強力なシャンプー剤を探し求めては使用する。すると、これも初めの数日間は効果がありそうに思えるのですが、そのうち脂性はますますひどくなります。

そこでさらに強いシャンプーを探して・・・と悪循環のスパイラルを引き起こしてしまいます。

次第に髪が薄くなって、気が付くと脱毛症・薄毛・ハゲになってしまっていた。
これが、大多数の方の共通した体験です。

私たちの身体は乾燥などのトラブルから護っている保護膜(皮脂膜:皮脂+水分)を形成させるために分泌される皮脂は、分泌されて空気にさらされると、やがて酸化します。酸化した皮脂は粘着力を持って、空気中の塵や埃を吸着します。

この酸化した皮脂や汚れを取り除くのが、シャンプー(入浴、洗顔)の最大の理由(目的)です。
皮膚から皮脂がなくなると、皮脂がすごい速さで分泌され、皮脂膜が形成されます。洗顔したときに顔が突っ張るのはこの理由で、しばらくすると突っ張りがおさまるのもこの理由です。

洗浄力の強いシャンプーを使用して、必要以上に皮脂を取り除いてしまうと分泌される皮脂も必要以上に多くなります。

これを繰り返すと分泌量はもっと多くなり、限界に達すると全く分泌されなくなるという、皮脂の分泌量に狂いが生じてしまいます。そうなると、頭皮に細かなフケや湿疹が発生します。

こうした理由で、脱毛症・薄毛・ハゲを発症させる条件が整えられます。
つまり洗浄力の強いシャンプーを使い続けると確実に脱毛症・薄毛・ハゲになってしまいますので、絶対に洗浄力の強いシャンプーは使用してはいけません。

洗浄力の強いシャンプーを使っているとあらわれる現象を紹介します。

  1. シャンプー後の髪がキシキシとする
  2. 髪がパサパサする
  3. 髪に縮れがあらわれる
  4. 皮脂分泌が多くなる

ヘアケアの基本はシャンプーですが、使用するシャンプーは効果のあるものを慎重に選ぶようにしてください。

洗浄力の強いシャンプーを使った頭皮

石鹸シャンプーのすべてが良いわけではない。


相談者の多くには石鹸シャンプーをつかっている人がいます。
「天然成分の石鹸シャンプーを使っているので悪いわけがない」と刷り込まれている方が多いです。
もちろん中には髪によい成分を取り入れている天然成分の石鹸シャンプーもあります。

ですが、基本的に石鹸は、動・植物性油脂と苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を主成分にしているため、アルカリ度が高く、洗浄力の非常に強いシャンプーがほとんどです。

洗浄力の強いシャンプーが髪に悪いのは洗浄力の強いシャンプーで説明した通りです。

石鹸シャンプーが育毛によいというのは、「合成洗剤がよくない」ということから、発生した俗説です。
つまり石鹸シャンプーのほとんどが洗浄力が高いため安全なシャンプーとは言えません。

「自然成分・天然成分は安全・安心」という根強い思い込みが世間にはびこっていますが、これは例えば、トリカブトや毒キノコ、ジャガイモの新芽なども、天然成分であることを思い出してみてください。

つまりは、自然のものだから安全と楽観的に思い込むのは大きな間違いです。天然成分で作られたシャンプーの中にはいいものもありますが、無条件に良いとは言えないということを忘れないでください。

石鹸シャンプーはダメ

殺菌シャンプーは絶対に使ってはいけない


脱毛症の原因として世間では「頭皮に付着する細菌」が原因とされている事実があります。

この噂によって最近効果のあるシャンプーが世に売り出されています。
そのようなシャンプーを使い続けて頭皮の抵抗力が弱まって深刻な脱毛症・薄毛・ハゲとなってしまった方の相談を受けます。

私たちの皮膚には、常在菌と呼ばれる沢山の菌がいます。この菌が皮膚についた雑菌を食べ私たちの身体を護っています。
この常在菌は非常に生命力が強いので通常の入浴や、海水浴などでは死んだりしません。
ですが、殺菌効果の強いシャンプーを使い続けると生命力の強い常在菌も弱ってしまいます。

殺菌効果によって悪玉の菌(ばい菌)だけでなく、善玉の常在菌も殺菌してしまうのです。

常在菌がいなくなった皮膚は雑菌に対して抵抗力がなくなった頭皮に雑菌の繁殖しやすくなります。
常在菌がいなくなった頭皮は、ばい菌に対しての抵抗力がないために、炎症が起きやすくなってしまいます。頭皮に炎症が起きると、必然的に抜け毛が増えます。

さらに!脱毛症・抜け毛・薄毛の直接の原因は決してばい菌ではありません。
脱毛症・薄毛・ハゲを回避するのであれば、殺菌効果のあるシャンプーは絶対に使ってはいけません。

善玉菌も殺菌シャンプーで殺してしまう

フケ用シャンプーは脱毛の原因


満員電車の中や、満員バスの中でフケが肩などについている人を見ると不快な気持ちになったこともあるでしょう。
でも実は誰でもフケをだしてしまう可能性があることを覚えていただきたいです。
脱毛症・薄毛・ハゲの心配から、間違った手入れをすることで頭皮が荒れてしまい、フケが出るようになり、フケ用シャンプーを使ってさらにフケが出てしまう。

ちなみに、フケには大きいものと小さいものがあります。大きなフケは感じで「雲脂」と書きます。文字通り、雲のように重なった脂で、洗髪不足などが原因で頭皮に積もった酸化皮脂が、剥がれ、フケになるということから、この漢字を使います。

このフケを調べると無数のばい菌が確認できます。汚れのかたまりなので当たりまえです。
このことからフケ用シャンプーは殺菌剤が配合されています。つまり殺菌シャンプーで説明した通り殺菌シャンプーを使用すると深刻な脱毛症・薄毛・ハゲの原因となってしまいます。

一方小さなフケは洗髪時に皮脂の取り過ぎによって引き起こされた肌荒れが原因です。これは、大切な角質が剥がれ落ちてしまったものです。小さなフケが発生する原因はシャンプーの選択ミスがほとんどです。

大小どちらのフケであっても、放置もしくは、間違ったフケ用シャンプーの使用をしてしまうと申告な脱毛症・薄毛・ハゲになってしまうことがあります。

ですが、大小どちらのフケであっても肌に良いシャンプーを使用して毎日正しい洗髪をすれば解消します。
特別なフケ用シャンプーの使用する必要はありません。むしろ殺菌効果のあるフケ用シャンプーは絶対に使用しないでください。

フケは正しい処置で治ります。